装備にひとつ忍ばせたい、僅か100gほどの保険をバッグイン

冷えた身体に着るフリースは、なんとも気持ちの良いものです。
しかし一般的なフリースは薄いものでも300gほど。重く嵩張るフリースをいつしか山に持って行かなくなった人も多いのでは？

TEIJIN Octa®CPCP®を使用したADRIFT CREWは今までのフリースとは異なり積極的に山へ持っていきたくなる機能に溢れています。
まずは驚きの軽さ。Mサイズで僅か110g。ちょっとしたTシャツより軽いのです。そして薄く収縮するので、バックパックの隙間に上手く圧縮すればかなり小さくなります。

いわゆるアクティブインサレーションというカテゴリーに入ってくるこの Octa®CPCP® は、保温すると同時に熱が篭らず抜けるので、着たまま行動し続けることができます。またミッドレイヤーとして重ねることで下に着ているベースレイヤーの汗を吸い上げ、肌に触れる衣服をドライに保っていきます。抜けが良いため乾きも早い。1枚シェルを重ねれば、暖かい空気を溜めて一気に保温力を発揮します。

とここまではよく聞くアクティブインサレーションの特徴ですが、TEIJIN Octa®CPCP® は他社製品の物と比較して、暑くなり過ぎず、ちょうど良いという感じがします。そう、実にちょうど良いという言葉以外に見つかりません。スポンジみたいにふわふわしていて気持ちがよく、上下合わせてパジャマにすれば最高ですし、この軽さならパジャマとしても持って行く気にさえなります。

伊藤新道、そして北アルプスでの用途

3シーズンの北アルプスにおいては、そこまで行動中に着続けるというタイミングは多くはないでしょう。風が出てきて肌寒い稜線。早朝のまだ薄暗い時間のハイクアップ、ウールなどのミッドレイヤーではバックパックと背中の間で汗で濡れてしまうのに気を使いますが、Octa®CPCP®はすぐ乾くので気になりません。テント場に着いて、汗で濡れたウールのベースレイヤーの上に着て濡れた衣類を乾かすなんて使い方も◎そしてそのままパジャマとしてシュラフの中へ。

伊藤新道においては、渡渉ゾーンでは常に渡渉を繰り返すためいつの間にか身体が冷えてきます。特に曇り空の下では驚くほど寒く感じる時があります。ADRIFT CREWをサッと取り出し着て歩くと実にちょうど良い暖かさと抜け感。水で濡れても殆ど保水しないしすぐ乾く。伊藤新道においてはSTATIC ADRIFTシリーズとの相性はすこぶる良いのです。

このすぐ乾いてあまり保水しない性能、安心感は雨の日のレインウェアの下に着ても有効です。特に稜線で、裏銀座の風は夏でも低体温の恐れがあります。昨今の薄く軽い、抜けるレインウェアを使用している場合は特に、このような着たまま行動できるアクティブインサレーションを保険としてザックに忍ばせておくことは、安全に繋がる大切なことだと思います。

シンプルイズベスト

ADRIFT CREWはこれ以上ないくらいシンプルなデザイン。今年から少しゆったりリラックスフィットになってさらに着心地、抜けやすさ共に使いやすくアップデートされています。
フードなども無いため、冬場は常に着ているミッドレイヤーとしても使いやすく、シンプルで飽きのこないデザインは日常でも違和感なくセーターのように着回せます。
1年中大活躍のCREWは1枚持っていると大変便利です。

＜ケア方法・注意事項＞
・ 柔軟剤、漂白剤はご利用いただけません。
・手洗いまたは、洗濯ネットに入れておしゃれ着洗いや手洗いモードにて洗濯してください。
・乾燥機、ドライクリーニングはご利用いただけません。
・尖ったものの引っ掛けには弱い生地ですので、藪漕ぎ時にはご注意ください。