bonfus Middus 2P
¥119,000
わずか390g、強固な2人用ビヴァークシェルター
ローカスギアなどの功績もあり、軽量でトレッキングポールを主柱にできるワンポールテントが北アルプスのテント場でもよく見かけるようになって来ました。
日本では昔からツェルトを緊急用シェルターとして携帯する文化があります。
それはそれでひとつの完成形なスタイルではありますが、私たちは伊藤新道を含む裏銀ワールドに対して、現代風の非常用シェルターとして、ワンポールテントを提案いたします。
<なぜ非常用シェルターが必要か?>
日本で初めての14サミッター、竹内洋岳さんの言葉をよく思い出します。「山はテント泊が基本です」
自然の猛威があなたに襲いかかった時、まず初めにしなければならないことは身体を雨風から守るシェルターを立てることです。テント泊装備を携帯していれば、非常時そのままテントを張りビヴァークすることが可能です。しかし日帰りや山小屋泊を予定している場合は、非常用シェルターを持ち歩いている人はそう多くはないと思います。
<なぜワンポールシェルター?>
ツェルトで十分なんじゃないの?もちろんその通りです。ツェルトは十分軽量で、携行性にも優れています。基本的な山道具と言っても過言ではありません。ワンポールテントをご紹介するにはいくつかの利点があるからです。
1. 十分に軽量、コンパクト
このシェルターはDCFの生地を使用している為、2人用で十分なスペースを確保しながらも重量は僅か400g程です。
2. 使用するポールは1本で足りる
ツェルトは2本のポールが必要ですが、ワンポールはその名の通り1本で設営可能です。またトレッキングポールを使わない人は軽量でコンパクトなカーボンポールを携帯すれば設営することができます。
3. 設営が簡単
ツェルトは慣れてしまえば設営は容易ですが、はじめての人で直ぐに張れる自信がある人は大変少ないと思います。このことも多くの人がツェルトを携帯しない理由のひとつとなっているのではないでしょうか。ワンポールシェルターはペグダウンしてポールを立ててすぐに完成します。
4. 高い耐風性
ワンポールシェルターは風を受け流すカタチと、ペグダウンできる本数からツェルトより圧倒的に耐風性があると言えます。必ずしも非常時に風のない樹林帯に逃げ込めるとは限りません。特に裏銀座の世界はそのような地形が非常に多く、軽くて耐風性の高いシェルターを持ち歩く意義は非常に高いと言えます。
5. これはすなわちテントです
非常用シェルターと書きましたが、すなわちフロアレステントです。ツェルトは居住性や設営、耐風性など北アルプスのテント場で使用するのには少々玄人向きな感じもあります。そして非常用の為だけにシェルターを買い求める人は少ないでしょう。ワンポールシェルターは、そのままシートや寝具などを足して行けば、いつでも直ぐにテント泊山行へと移行していくことができます。
<伊藤新道でのリスク>
伊藤新道の半分は渡渉を伴う沢道です。当然のことながら増水によって渡れないというのはよく起こりうることです。沢というのは不思議なもので、さっきまで渡れていたとしても、ある一点を超えた瞬間どうにもこうにも進めないという状況はよくあります。それがスタート時であれば良いですが、途中で閉じ込められてしまうなんていうリスクも決してゼロではありません。無理に渡って大きな事故に繋がるなんてことも大いに考えられることです。落ち着いてシェルターで休み、水量が落ち着いてから行動するという選択は、時にとても大切な選択肢と言えるでしょう。
<ボンフェスのシェルターについて>
ノルウェーのアウトドアブランド、『Bonfus 』のシェルターをセレクトしたのにはいくつかの理由があります。
非常時に2人、もしくはそれ以上の人数が避難できること。1人でも十分に携帯できる軽量なテントであること。そして1番の理由は、4シーズン対応のテントであるということです。
ノルウェーはヨーロッパでも北の方に位置する厳しい自然環境の中にあります。ブランドイメージでも雪景色の中にこの美しいピラミッド型のテントが張られた写真が目につきます。ワンポールテントはそのシンプルな構造上、わりとラフに張る、あまり耐風性を意識して作られていないものも多く存在します。
『Middus 2P』のカテナリーカットという独自のシルエットを備えたカタチは雪原の吹きさらす風にも耐えられるほど耐風性が高く、全てをしっかりペグダウンした時の強固な印象は目を見張るものがあります。北アルプスのテント場では自立型のシェルターを推奨する向きがありますが、しっかりとペグダウンできれば風に対してはそれらに負けないほどの安心感があります。また、どうしょうもない風が吹いた時はポールを中で倒してしまって朝までやり過ごせばなんとかなるっていうシチュエーションも。そういった事もワンポールテントの自由さが光っています。
<<ワンポイント>>
NEOALPS 伊藤新道ギアオープン記念で、少し珍しいカモフラージュ柄のDCFモデルをご用意しました。見た目の印象とは裏腹に、テントの中はまるで森の中で過ごすような雰囲気で大変落ち着きます。(次回入荷時よりSpruce Greenというカラーに変更予定です)
<DCFについて>
使用している生地はダイニーマコンポジットファブリック。引っ張る力には非常に強く、軽量で防水性が非常に高い素材です。保水しない為、畳む時に水滴を払ってしまえばシルナイロンのように重くなることもありません。使用していくと皺で少し縮んでいくので、収納時に雑にクシャクシャにしまうより、折りたたんで収納されることをお勧めします。収納袋は大きめなものが付属します。
<Spec>
・メインには DCF を使用
・1 本のポールで設営(トレッキングポールを使用する際は 140cm 必要)
・両サイドにジッパーがあり、入り口を分けることが可能
・ピークベントにより空気の流れがよくなる
・設営に必要なペグは最低 8 本 ・さらにガイラインを使用することで耐風性を向上
・サイズ :W285 × D200 × H138cm
・素材 :DCF(0.75oz、0.8oz) DCF 0.67oz Camo
・重さ :440g /DCF 0.75(Spruce Green) DCF 0.67 Camo: 390 g
・付属品 :ガイライン 収納袋 ( Stuff sack: 12 g) 初回限定(カーボンポール)
<ドネーション率 2%>
ネオアルプスオンラインストアにおけるドネーションとは、各メーカーにご協力いただき、掛け率を下げて頂いた分の金額です。このドネーションは、ネオアルプスを通して、伊藤新道を始め北アルプスの登山道の維持管理、環境保全に充てられます。